バンダイ「ユニバーサルデザイン研究会」が開催され、ユニバーサルデザインについて学んでいる、バンダイやグループ会社の社員の中から選ばれた研究会メンバーに、当機構の岡村正昭が講義を実施しました。
おもちゃの会社バンダイのCSR「おもちゃのユニバーサルデザイン」にレポートが掲載されました。
- 掲載サイト:バンダイ ユニバーサルデザイン研究会「2018年度活動レポート」
- 掲載日:2018年8月9日
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ユニバーサルデザイン研究会活動レポート
「バンダイ ユニバーサルデザイン研究会」では、おもちゃをはじめとするさまざな商品やサービスの開発に関わる社員が集まって、ユニバーサルデザインについて学んでいます。
研究会のメンバーは「今より一歩」の気持ちで、新しいユニバーサルデザインをカタチにしていきます!
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2018年8月9日
2018年度、第2回ユニバーサルデザイン研究会
7月19日、2018年度の第2回ユニバーサルデザイン研究会が開かれました。
第1回のワークショップに引き続き、NPO法人『実利用者研究機構』の岡村正昭先生をお迎えし、「体験型ユニバーサルデザイン研修・初級」の講義をしていただきました。
まずはチームに分かれて、ユニバーサルデザインの新しいアイデアを考えるワークショップを行いました。 岡村先生から、新しいアイデアを取り入れる時の注意点や問題点を解説してもらい、「そのアイデアで、商品が本当に誰にとっても魅力的になるのか?」を、あらためて考えてみることの大切さを学びました。
障がいのない人もある人も、欲しいと思う商品
例えば……
「食品ラップとアルミホイルを、視覚に障がいがある人がまちがえずに買い物できるように工夫しよう!」というテーマでアイデアを出していきます。
すると……
「箱にさわってわかるマークをつける」「商品名がさわってわかるようにする」などのアイデアが出てきました。
しかし……
箱に工夫をしたことで、商品の値段が高くなってしまったら、これまで買ってくれていて、特に使いにくさを感じていなかった人にとっては魅力がうすれてしまいます。
誰かにとって必要な工夫でも、その工夫を必要としていない人もいます。ユニバーサルデザインを取り入れていくときには、誰にでも使いやすい商品であると同時に、だれにとっても不利益がなく魅力的な商品でなければなりません。
ユニバーサルデザインを取り入れるだけでなく、さらに一歩進めた工夫が必要になります。
『ユニバーサルデザインコーディネーター3級試験』にチャレンジ!
ユニバーサルデザインを実際の商品やサービスに取り入れるときに、「実際に使ってみて、効果が実感できるか?」「工夫を取り入れたことで、利用しにくくなる人はいないか?」といったことを、さまざまな視点から考え、アイデアを実現していくのが、ユニバーサルデザインコーディネーターです。
2回の講義で学んだことを確かめるために、バンダイのスタッフが、『ユニバーサルデザインコーディネーター3級試験』を受験しました!
なんと! 受験した全員が、合格しました!!
ユニバーサルデザインコーディネーターとして学んだことを、バンダイの商品やサービスに生かせるように、がんばっていきます。
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2018年6月20日
2018年度、第1回ユニバーサルデザイン研究会
5月10日、2018年度の第1回ユニバーサルデザイン研究会が行われました。
今年度も、バンダイやグループ会社の社員の中から選ばれた新しい研究会メンバーが集まって、ユニバーサルデザインについて学び、いろいろな体験をしながら “バンダイらしい、バンダイならではのユニバーサルデザイン” を考えていきます。
第1回のワークショップとして、NPO法人『実利用者研究機構』の岡村正昭先生をお迎えして、「体験型ユニバーサルデザイン研修・初級」の講義をしていただきました。
『実利用者研究機構』は、「マジョリティもマイノリティも。つかう人、ぜんいん。」という考え方のもとに、15年にわたり行政や企業の商品・サービスの 指導・監修といったさまざまな活動を続けています。
「体験型ユニバーサルデザイン研修・初級」の講義では、実際の例を紹介してもらいながら、作る人と使う人には考え方や感じ方のちがいがあることや、そのちがいを少なくするためのポイントを学びます。
実際に、利用する人はどう感じているのか?
ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた商品やサービスが、実際に使うとき、きちんと機能しているか? さらに改善する点はないか? ほんとうに使いやすくなっているか? さまざまな環境の人々から意見や感想を聞き、利用状況を知ることが大切です。
使う人と作る人の考え方、感じ方のちがい
作る人が「良い」と思ったことが、使う人には「良い」と感じられなかったり、「使いにくい」「わかりにくい」と感じられてしまうこともあります。使う人の立場や環境を考えることと同時に、実際に使う人がどう感じているかを知ることが重要です。
いろんな人のいろんな使い方
身体の大きさ、年齢、性別、言語などがちがう人たちが、状況や環境に合わせて利用できること。ユニバーサルデザインは、「多様性」と「利用状況」の両方に注意して、ものを作るだけでなく、使ってもらうための工夫が必要です。
今回の講義では、実際に使っている人の気持ちや、感じ方について多くの例をもとに紹介していただきました。
第2回ユニバーサルデザイン研究会では、今回の講義の続きを行なった後、受講したバンダイのスタッフが、『ユニバーサルデザインコーディネイター3級』の試験に挑戦します!