UDコーディネータ更新講座2020年度

UDコーディネーターの皆さまへ 

今年も更新講座の時期がやってまいりました。実利用者研究機構(ジツケン)の岡村です。
2020年は、言うまでもなく「コロナ禍」の影響で多くの変化がありました。
コロナ前に想定していた「多様性対応」も、これからは「感染症対策やテレワークなどの環境変化に応じた新しい多様性対応」を検討し実行していく必要があります。利用者の多様性を学んだUDコーディネーターの活躍がますます期待されていきます。

「変化」については、マイナスの面に目がいきがちですが、実際はプラスの面も発生しています。
テレワークによって、今まで通勤がネックだった特性の方のマイナスが軽減したり、オンライン研修によって、今まで東京に行く交通費と時間がネックだった方も受講しやすくなるなど、「変化」は新しい機会も生み出しています。
本年も皆さまが学んだUDコーディネーターのスキルを磨いて、ぜひご活用ください!

【復習】UDコーディネーターの基本

 復習ですが、UDコーディネーター講習で身につけるのは、2つの力です。 

1.体系的知識
一部の人にとっての問題解消に留まらず、芋づる式により多くの人の問題を解消できる
2.UDC(ユニバーサルデザインコーディネーター)視点
善意のリスクを排除できる力

前回も受講生から、UDコーディネーター活動報告をたくさん頂きました。
講義で学んだ多様性対応スキルを錆び付かせることなく、磨き続けるために更新課題に取り組んでください!

・重要なのは、やり方ではなく、考え方!
・多様性対応には、やさしさや思いやりではなく、体系的な正しい知識を身に付ける!
・学んだ知識は、使わないとさびる!継続は力なり!
・UDコーディネーターは「人の障がいや特性に起因する問題」を解決するプロ!

ユニバーサルデザインコーディネーター教育プログラムは、一個人や一企業では網羅しきれない、幅広いユニバーサルデザインの知識を体系立て、効率よく学んで頂くことを目指し開発された教育プログラムです。
ユニバーサルデザインコーディネーター教育プログラムを学習した有資格者たちは、人を差別しない商品やサービスづくりにおいて、ユニバーサルデザインコーディネート理論の知識とスキルを用いることで、利用者にも提供者にもダイレクトな効果が期待出来るように具体的な工夫ややり方をレベルアップする役割を担うプロフェッショナルとして活躍することを期待されています。(ジツケン WEBサイトより抜粋)

受講の概要

開催日時2021年5月10日(月)~2021年12月31日(金) 
受講方法このページに掲載中の活動報告を読み、指定された課題を提出する。
費用更新費用、UDコーディネーター更新講座の受講費用、ともに無料です。
受講資格準2級UDコーディネーター以上
課題提出締切2021年12月31日(金)まで

受講から資格更新までの流れ

  1. 【受講】このページの「更新講座カリキュラム」をお読みいただくことで受講となります。
  2. 【課題】課題を提出してください。課題はこのページの最後にあるフォームを使う方法と、メールによる提出方法があります。
  3. 【更新】課題提出後、資格更新完了の連絡(メール)が来ます。この連絡にて、資格更新が完了します。

更新講座の目的について

UDコーディネーターとして、学んだ知識を活用し、資格を有効に活用していただくこと!
(知識は使わないと錆びます。UDコーディネーターのスキルを日々、活用している人もしていない人も、学んだ知識をいつでも活用できるために適期的なメンテナンスを行いましょう!)

ジツケン事務局からの活動報告

活動報告メニュー(2019年7月〜2020年6月実施)

全国のセミナーやイベントでの講演、企業単位でのユニビズ特別研修やユニバーサルデザインコーディネーター教育&資格検定を実施。2020年には一部を除いてオンライン研修を開始しました。

【良かったこと・成果】

新型コロナウイルス感染症発生の前と今では、セミナーやイベント、研修において、多くのことに変化がありました。おかげさまで、UDコーディネーター教育プログラムは、一部を除いてオンライン研修を開始しております。
改めて、直接、会場で研修ができることの有り難さを感じつつ、オンライン研修では、県外からの受講者が増加するなど、新たな可能性も含め、多くの気づきがありました。
また今後、提供者が「多様性な利用者」を対象に業務を行う上で、「感染症対策」も、多様性対応の配慮すべき内容に追加されたと感じております。


◆講演

<事例1>第15回 国立病院機構 近畿学生フォーラムで講演しました

2019年7月12日(金)
第15回 国立病院機構 近畿学生フォーラムが開催され、当機構の岡村正昭CEOが 、看護学生、医療専門学校、病院関係者約1,000名に「これからの医療現場に求められるユニバーサルデザイン」ついて講演を実施しました。

主催:独立行政法人 国立病院機構 近畿グループ(https://kinki.hosp.go.jp)
テーマ:「広げて つなげて 深まれ絆」
内容:「これからの医療現場に求められるユニバーサルデザイン」
講演者:岡村 正昭
→ 詳細をみる(ジツケン活動報告) 

<事例2>「包装フィルム技術セミナー」で講演しました

2019年11月21日(木)
丸東産業株式会社さま主催の「包装フィルム技術セミナー」が開催され、当機構の岡村正昭CEOが 、「包装業界における経済効果を出すためのユニバーサルデザイン」について講演を実施しました。

主催:丸東産業株式会社(http://www.marutosangyo.co.jp/index.html)
テーマ:「包装フィルム技術セミナー」
内容:「包装業界における経済効果を出すためのユニバーサルデザイン」
講演者:岡村 正昭
→ 詳細をみる(ジツケン活動報告) 

◆ユニビズ・UDコーディネーター集団研修

<事例1>福岡県の株式会社ミカサにて、3級ユニバーサルデザインコーディネーター集団研修を実施しました。

2019年9月30日(月)
福岡県の株式会社ミカサさまにて、3級ユニバーサルデザインコーディネーター集団研修を実施しました。株式会社ミカサさまは、ビル管理業務や県内施設の指定管理者を実施している企業です。今回は、管理施設の現場の方や、本部の方など様々な立場の方にご参加頂きました。
施設の管理運営する上でのユニバーサルなお客さま対応や施設改善方法の元となる「考え方」と、UDコーディネーターの問題解決3ステップを学びました。チームでのワークショップは受講生の熱意で盛り上がり、あっという間の3時間になりました。
→ 詳細をみる(ジツケン活動報告)

報告2

企業へのコンサル指導・監修・調査、ユニバーサルデザインの情報のアドバイザリ・監修を実施しました。

【良かったこと・成果】

今年も多くの企業や自治体と一緒に改善や新規開発を行いました。ここに掲載していない企業も含め、実利用者のために「わかりやすさ」「使いやすさ」を追求し、カタチにしていこうとする企業は増えてきています。

◆行政支援

<事例1>当機構の岡村正昭CEOが「新宿区ユニバーサルデザインまちづくり審議会」委員、および「UDまちづくり相談員(UDアドザイザー)」に就任

2020年10月13日
実利用者研究機構(ジツケン)の岡村正昭CEOが、新宿区「ユニバーサルデザインまちづくり審議会」に委員として参加しました。
この審議会は、ユニバーサルデザインまちづくりを円滑に推進するため、「新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例」に基づき設置している附属機関です。
→ 詳細をみる(ジツケン活動報告)


報告3

今年もさらにジツケンの「実利用者ユニバーサルデザイン」認証の取得企業が増えました。
継続して認証を取得している企業も増えています。

【良かったこと・成果】

第三者機関による認証制度への関心が年々、高まってきていると感じています。
ジツケンは、専門家が評価して決める評価型の認証制度ではなく、実際の利用者に使ってもらい、その様子を提供者と制作会社が一緒に行動観察調査を行い、想定外の課題を発見して、改善を行うという「プロセス型の認証制度」を実施しています。「つかいやすさ」や「わかりやすさ」を決めるのは、提供者ではなく、実利用者だということを認証制度を通じて、今年も多くの企業が実感されました。

<事例1>株式会社かんぽ生命保険は「実利用者ユニバーサルデザイン」認証において、ご契約ハンドブック2019年版が「高齢者検証済ユニバーサルデザイン」認証マークを取得しました。

評価のポイント

5回目となる今回の認証の対象物は、前回に引き続き、年に一度、かんぽ生命保険のご契約者に送付される「ご契約ハンドブック」です。この対象物の目的は、保険に加入している実利用者が、「加入している保険の利益をきちんと受け取ってもらう」ために以下の確認をしてもらうことです。
・住所や氏名などの登録内容が最新情報になっているか?
・保険料の払込方法や払込状況に間違いがないか?
・保険金を受け取る振込先口座の指定は済んでいるか?
・請求を忘れている保険金などないか?
・突然の事故や病気などによって、自分の意思で契約内容の確認が出来ないときや請求が出来ないときなど、代理で保険金を請求できる人や、代理で保険内容を問い合わせできる人を登録しているか? 等
上記のことを確認することは、実利用者にとって、以下のようなメリットがあります。
・ 「住所や銀行口座など」を最新の情報にアップデートしておくことで、病気やケガなどの際にスムーズに保険金を受け取りやすい!
・ 請求漏れがあった場合に損することなく請求ができる! 等
しかし、実利用者からすると「毎年確認をすることが、自分にとって何のメリットがあるのかわからない」という方も多く、実は自分にとって有益な情報であっても気づかれないままの方もおられます。
そこで、対象物の目的を実現するために実利用者が対象物を利用する状況を提供者と制作会社が一緒に【実利用者行動観察ワークショップ】に臨み、「確認の重要性」や「確認して行動を促すための表現」などを中心に課題を抽出しました。
今回の実利用者UD認証では、「読み進めてもらうための全体デザインの統一感」や「実利用者に行動を喚起するための工夫」を分析し、多くの改善に反映したことを確認致しましたので、認証となりました。今後の更なる改善にも期待しております。
→ 詳細をみる(実利用者UD認証サイトへ)

<事例2>住友生命保険相互会社は、2018年の認証取得に続き、お客さまへ配布している“住友生命「Vitality」”パンフレットの「実利用者検証済ユニバーサルデザイン」認証マークを取得しました。

評価のポイント

前回に引き続き、2回目の挑戦となる今回の認証の対象物は、このパンフレット単体で実利用者が使うものではなく、営業職員の方々が、保険商品の説明を行う際に使うものです。そのため、実際に契約を検討しているお客さまだけでなく、このパンフレットを使って説明する方にとっても、わかりやすく使いやすいものにすることを目指して、認証に挑まれました。
この対象物の目的は、この保険の特徴や仕組みを営業職員の説明とパンフレットを通じて、実利用者に理解してもらい、検討を進めるか、進めないかを判断していただくためのものです。
今回は、パンフレットのリニューアルということもあり、新たに追加された「認知症保障」だけでなく、「Vitality健康プログラム」と「1UP」という保険商品との全体の関連性や仕組みの理解、さらに実利用者が対象物を理解するための関係性構築に必要な要素などを提供者と制作会社が一緒に【実利用者行動観察ワークショップ】に臨み、課題を抽出しました。
今回の実利用者UD認証では、「間違った理解につながりやすいポイント」や「実利用者が自分事として理解をするためのポイント」等を分析し、多くの改善に反映したことを確認致しましたので、認証となりました。今後の更なる改善にも期待しております。
→ 詳細をみる(実利用者UD認証サイトへ)

<事例3>ジブラルタ生命保険株式会社が、「米国ドル建特定疾病保障終身保険(低解約返戻金型)」商品パンフレットにおいて「実利用者ユニバーサルデザイン」認証を取得しました。

評価のポイント

今回の認証の対象となる「米国ドル建特定疾病保障終身保険(低解約返戻金型)」商品パンフレットは、主にライフプラン・コンサルタント(営業社員)の方が、お客さまに、対象となる保険商品を説明する際に使うツールです。このツールの目的は、これから保険の加入を検討するお客さまに、この保険商品が「どういったものなのか」を説明して、理解していただくことです。
この保険は、「特定疾病の保障」であることだけではなく、「米国ドル建」の「終身保険」であるということを理解する必要があります。
それぞれの理解ができれば、どういったメリットがあるのか見えてきます。またメリットやデメリットなど特徴がわかってくると、今度は、自分に適切な保険なのかを検討できる段階になってきます。しかし、理解ができなければ、「よくわからないといった漠然とした不安」や「自分には理解するのが難しいからやめておこう」と、提供者にとってマイナスな要素を与えてしまうこともあります。
そのような実際の利用者の感じ方を「実利用者行動観察ワークショップ」を通じて、作り手である提供者が目のあたりにすることで、今回の対象物に対して潜在的に感じているネガティブな雰囲気やマイナスにつながる要素や、提供者と実利用者のギャップなどを見つけ出すことができました。

見つけ出した課題を軸に、提供者と制作会社が、様々な制約条件の元、実利用者とのギャップを埋めるために実利用者視点で分析と改善を行いました。これによって、説明を聞く側も、説明を行う側も経験や知識差があっても、より理解ができるように改善を実施したことを確認し、認証しました。今回、制作者が獲得した様々な知見やノウハウをぜひ他商品にも展開していただくことを期待しております。
→ 詳細をみる(実利用者UD認証サイトへ)

報告4

ジツケンの収益は、修学旅行や社会科見学の受け入れ、小中学校への出前授業、UDコーディネーター教育のカリキュラム導入、インターンシップの受け入れなどの学校支援に活かされています。

実利用者研究機構では、小学校、中学校、高校、専門学校、短大、大学など様々な教育機関に対して、修学旅行の受け入れ、社会科見学の受け入れ、出前授業などをボランティアで行うほか、ユニバーサルデザインコーディネーター教育のカリキュラム導入を無料サポートしています。

今年もたくさんの学校が、修学旅行・社会科見学で訪問されました。

  • 2020年6月1日 品川女子学院 学校のユニバーサルデザイン教育支援
  • 2020年1月8日 三原市立宮浦中学校( 広島県三原市)
  • 2019年11月20日 正智深谷高校
  • 2019年10月9日 広島県立福山葦陽高等学校
  • 2019年9月3日 米沢市立第二中学校

更新講座の課題

この1年間のUDコーディネーターとしての活動事例をお知らせください。ちょっとした事でもプロジェクトでも構いません。また、これから実施される活動でも可能ですので、来年の課題提出期限までにご報告ください。(500字程度)

※優秀な課題は他の受講生にご紹介させていただく場合がございます。
その場合は、掲載確認のご連絡はいたしませんので、掲載不可の場合はあらかじめご連絡ください。

何を書いて良いかわからない方は、こちらをご参考にしてください。

例えば、「2019年度更新講座」では、このような報告がありました。 

 「更新講座2020年度」の課題の提出方法

【提出方法】下記フォームにご記入の上送信してください。
記入中にエラーになる可能性もございますので、予めメモなどにまとめてからご記入をおすすめします。
または、メール・ファックスにて必要事項をご記入の上、提出してください。

更新講座2020年度課題提出フォーム

    お持ちのUDC資格 (必須)


    -----------------
    この1年間のコーディネーターとしての活動報告をお知らせください。(1件は必須)

    ————- その他、登録情報に変更がある場合はご連絡ください ————-

    メール・ファックスの場合は、下記をご記入の上提出してください。

    メール:info@ud-web.com ファックス:03-6685-7443

    • 【件名】更新講座2020年度課題
    • 本文:
    • 名前 漢字(カナ)※必須
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    • 会社(学校)
    • 業種 ※必須
    • お持ちのUDC資格 ※必須
    • 認定番号
    • この1年間のコーディネーターとしての活動報告をお知らせください。(何件でも結構です。 )
      • 活動報告1※必須
        • タイトル「       」
        • 内容
      • 活動報告2
        • タイトル「       」
        • 内容

    ————- その他、登録情報変更がある場合はご連絡ください ————-

    • 住所(変更の場合)
    • 電話番号(変更の場合)
    • その他ご連絡事項があればご記入ください