UDコーディネート事例(2021年度課題)

「仕事」でのコーディネート

「仕事」での優秀なコーディネートをご紹介

【仕事】全ての人のデザインになるように

準2級UDコーディネーター(小売業)
これまでのクレッジトカードに加え、昨今はQR決済などたくさんの電子マネーが増えてきました。実際私のお店でも、生産性の観点からほとんどのレジが有人レジからセルフレジへと変わり、キャッシュレス支払いも推奨しています。
つい最近の出来事ですが、目の不自由なお客様が来店された際、セルフレジをご案内、私が代わりにお会計し終えたところで「ありがとうございます。今は何もかもが便利になり会計も機械一つでできるようになりましたけど、目の不自由な私にはとても不便になりました。」と言われ、返す言葉に戸惑ってしまいました。
お客様が便利に利用しやす店舗づくりを取り組んでいただけに、改めてユニバーサルデザイン”すべての人のデザイン”について考えさせられました。これからの実施になりますが、新たな課題としてこれから改善してまいります。

【仕事】形状や色、印刷等の工夫により操作ボタンを使いやすく改善

準2級UDコーディネーター(メーカー)
玩具商品の操作ボタンについて、提供者側・利用者側それぞれの事情を考慮した上で、それぞれの操作ボタンを直感的に使いやすくする工夫ができた。

1.各ボタンの役割によってボタンの形状や向きを変えた。
2.金型の都合により1の改善ができない場合は、同形状のボタンでも色を変えたりボタンの表面に凸の彫刻を追加し、視覚もしくは触覚により違いが分かるようにした。
3.金型やコストの都合等、提供者側の都合で1,2のいずれも実装することが難しい場合は、同形状・色のボタンの脇に「L」「R」等の左右がわかる印刷を追加した。また、取扱説明書に左右のボタンの説明をする際、「右ボタン」「左ボタン」だと「右」と「左」の漢字の区別がつきにくい利用者もいるため、「みぎボタン」「ひだりボタン」と平仮名で表記し、どちらのボタンの事を指しているのかを文字数の違いだけでも直感的にわかるような工夫をした。

【仕事】お客様に配布する作業マニュアルの見直し

準2級UDコーディネーター(製造業)
当社が販売しているBtoB向け製品をお客様が使用する際の作業マニュアルの見直しを行いました。このマニュアルは、お客様の企業にデータの形式で提供し、その後、担当者が紙に印刷して持ち歩きます。
マニュアルの見直した点と狙った効果(「→」後)は以下の3点です。

1.マニュアルの形状を「冊子」から「A4表裏1枚」へ
→「持ち運びにくさ」、「現場でページが脱落し作業がわからなくなるというリスク」、「作業する際に目的のページを探す煩わしさ」をなくす。
2.色づかいを「カラー」から「白黒」にするとともに、掲載画像を「写真のみ」から「写真+必要に応じて模式図、イラストでの表現を追加」へ
→伝える情報をシンプルにするとともに、コスト(カラー印刷、ホッチキス止め)を低減する。
3.作業の記載方法を「時系列順に区切りなく記載」から作業段階を「1準備、2施工、3廃棄」に区分する形に変更した。また、シートのヘッダー部分に作業段階
→自分の作業段階のゴールと進捗が一目でわかるようにした。

【仕事】マグネットPOPの使用

準2級UDコーディネーター(レンタル業)
物流センターから各拠点間への商品移動の行う際、以前はカゴ車に積載内容、行き先をテープ等で記していたが荷下ろし後のはがし忘れ、テープのはがしの跡がついてしまい、効率性がいいとは言えなかった。表題のマグネットPOPの使用で運用したところ、カゴ車が鉄なこともあってピタと貼れてはがれることもなく、水性ペンで積載内容や行き先、時間帯など様々なことが記入できることで物流センター内及び拠点の受取先でも内容が一目瞭然で間違い等をふせぐことにも繋がり、作業性が確実にアップした(水性ペンの記入を消す際は激落ちくんのスポンジタイプを使用することでキレイに消すことが出来る、スポンジをはさみやカッターで分割にしてこまめに使用)

【仕事】UD的な視点でのプロダクトデザイン提案

準2級UDコーディネーター(デザイン
弊社、弊社競合の製品デザインのトレンドでは、物理的なボタンなど排除し、極力タッチディスプレイで操作するるような機器が増えてきている。弊社もシンプルで物理ボタンのない、タッチディスプレイ端末のデザインを進めているが、やはり、一部のハンディキャップユーザーやヒアリングをすると、タッチパネルだけでは使いにくいという意見も出ている。改善策として、ハンディキャップユーザーでもタッチディスプレイを操作できるようなカスタムオプションや、スマホ連携機能を高める事でソフト的に機器操作をアシストするような対策を検討中である。実際のハンディキャップユーザーの意見を取り入れながら今後もデザインとUDの両立を目指したい。

【仕事】UDCについての理解を深める

2級UDコーディネーター(食品メーカー
顧客に対するプレゼンをするにあたり、UDについての要素を盛り込みながら資料作りや話し方の工夫などをしています。提案内容以外で、プレゼンスキルについてお客様から高評価をいただく事があります。その際、UDCで習得したスキルなどをご紹介すると共に、資格取得についての説明をします。少しでも多くの方に、UDCを知っていただく活動を業務の一部として行っています。

【仕事】オンラインでの業務説明

2級UDコーディネーター(サービス業
長年業務を委託していた企業が業務を撤退する話が決まり、大急ぎで次の企業への業務移管をしました。実際に業務を行ってもらうのはベトナムの現地法人です。初めてお願いする業務をお願いしていいのかという緊張と、マニュアルの言葉遣い、オンライン会議でのコミュニケーション・・次々と課題が浮かんできます。しかし、先方のスタッフの皆さんが日本語を理解できると聞き、コミュニケーションの取り方に気を付けるようにしました。マニュアルの言葉遣いはですます調をやめて紋切り型に変更、長い言い回しをやめてストレートに表現するようにしました。資料の画面の解説や動画を作成し、説明で理解できなくても振り返って説明できるように準備をしました。オンライン会議ではゆっくりはっきりとした口調で話をして、一定の時間が来たら質問を受ける時間と小休憩を挟むようにしました。これで長時間でも緊張せず進めることができました。質問は別途メール等でやりとりしましたが、ストレートな表現のおかげで、お互いの聞きたいことと答えがはっきりと表現できて、コミュニケーションがしやすくなりました。

【仕事】チラシ、ホームページの用語の改善アドバイス

2級UDコーディネーター(経営コンサルタント
新型コロナウイルス感染症の発生による飲食店、観光地の食品メーカーの販売先の需要が減少し、そのカバーのため、飲食店ではテイクアウト販売、観光地の食品メーカーではホームページでのインターネット販売が増えました。そんなことから、テイクアウト販売ではチラシの作成、インターネット販売では販売ページの訴求方法のご相談が増えました。
そこで、気になりましたのが、業界用語が普通に使われいることです。例えば、サイズでいえば、日本酒の四合やケーキの4号などです。昔の尺貫法のサイズの合、寸(※1号を1寸とした)を用いたものですが、若い方においては知らない方もいます。四合は720ml、4号は12cmと誰でもわかるようにすることで商品への認識が正確に伝わるよう改善を支援いたしました。

【仕事】確認漏れの防止対策

準1級UDコーディネーター(社会福祉
同時に受講することができないセミナーがあり、申込書に重複受講を防ぐためのチェック欄が設けてあるがそれを見落としてしまう事件があった。当時の状況を確認すると、通常セミナー申込時には対面で面談を行いその場で申込書を提出してもらう方法を取っているが、この時は申し込み者に用事があったため面談途中で帰ってしまっていた。そのため続きは夜間に電話で行うことになった。更に昼間の面談と夜間の面談で対応者が替わるというイレギュラーな状態であったことがわかった。
夜間に対応した担当者は見落としの不注意について自分を責め「今後の見落とし防止のため、チェック項目を増やし見落としがないように注意する」と申し出た。これはヒューマンエラーであり、イレギュラーな状況でもあったため選択的注意が働きチェック項目の確認が漏れてしまった、と考えられる。
担当者には自分の見落としを責める必要がないこと、イレギュラーな状況でも見落としをなくすためには組織としての防止対策が必要なことをアドバイスした。

【仕事】【新ブランドの浸透に向けたUDCとしての取り組み】

準1級UDコーディネーター(デザイン、ブランドマネジメント
自社のブランド変更(VI変更+企業ブランドの策定)がありました。2021年の秋の発表から1年は移行期間として新しいVIガイドラインに合わせ各ツールの制作をサポートしていました。途中、組織変更と合わせ部署移動があり制作部隊からマネジメント部門へ。対応業務としては制作側からの発注側の立場に変わり浸透活動を実施することに。
まず初めに、ポジション変更によるマインドチェンジをすることを課題に業務シフトをしました。一見、UDCとは関係なさそうですが、実際にブランドをマネジメントをする立ち場になると、視点の高さが変わり、やるべき方向も見え方が変わり両方を経験したことにより、UDCとしてアドバイスできることが多くありました。特にプロジェクトの立ち上げ時のメンバー選定の重要性や、キーマンの配置と役割、全体とのコミュニケーションの取り方など複数の組織間での調整など実践し、ブランド浸透活動をUDCとして対応していくことでゴールに向け体現する経験ができました。
もう少し早い時期に今のポジションにいれば実現できることも多かったな。と、後悔ではなく取り組み方を後継につなげていけるような「しくみ創り」をこれから対応していきたいと思いました。
My Purpose:「120歳まで健康で楽しく生きる」そのためのinnovationを実現し幸せになるしくみを創っていく。このパーパスを大切に実行していきたいと思います。自分を振り返り、会社の仕組みを自らの動きで変革し幸せな社会を作るお手伝いを継続して作ろうと思います。

【仕事】残業しない

準1級UDコーディネーター(広告・デザイン
平日に仕事以外のこともしたいので、残業時間を減らすことにチャレンジしました。それには、どうでもいいことにまでこだわって完璧を目指すことをやめる、悩む時間を減らすということが必要でした。というのも、自分と周りの人たちを観察していたら、この2つでかなりの時間を取っていることがわかったのです。
過剰な完璧主義を貫こうとすればいつまでたっても仕事は終わりません。ミスや事故につながることを除いて、ある程度のところで見切る必要があります。見切るためには判断力が必要です。見切ること以外でも業務上で判断ができないことが多ければ悩む時間も多くなり、あっという間に時間がたってしまいます。どうしても判断できない場合は、判断できない者どうしで話しても意味がないので、速やかにしかるべき人に相談をします。
また、ほかの人たちが残っているのに先に帰ることに罪悪感を感じることもありましたが、サボっているわけでも人に仕事を押しつけているわけでもないので、成果さえ出していれば罪悪感を感じる必要はないと思い直しました。

【仕事】忙しさを理解してもらえない仕事の地道な時短作業

準1級UDコーディネーター(生涯学習課 公民館主事
館内の仕事をほぼ一人でしています。接客、経理、一人でする仕事量ではなく、大変さを言葉で伝えても理解してもらうことが困難でした。専業主婦の忙しさを説明するのが難しいことと似ているかもしれません。
仕事内容は毎日、数秒から数分で出来ることが何十種類もあります。電話、接客は最優先。新人なので調べながら作業します。
残業を認めてもらうには理由が必要。仕事内容がわからないので新人は時間をカットする方法を幾つも考える必要がありました。
改善したこと

・月間、毎日のホワイトボードの手書き→主なものはマグネットに表示して貼るだけにした
・手書きのスケジュール帳へ何度も書くものはゴム印を作った
・膨大な書類、種類が多いファイルは昔ながらの方法(紐など)→キングジムの両開きファイルへ変更
・仕分け、ファイルの種類が多いので、一時的に入れる場所を確保するため、マチ付きの二つ穴ファイルを両開きファイルの中にテーマごとに入れた。
・ポスターの掲示版の押しピンを落ちても安全なのものに変更
・怪我したのでポスターを貼る位置は高いところへは貼らないと決めた。手の届くところまで。
・今までと同じようにしなければならないこと、そうでないことを見極め、無理のない方法へ変更した。
・水道光熱費などの代金を請求することで、多くの人の仕事が増え、賃金、経費が発生することはお金の無駄使いなので代金を無料にした(無料にしても良いことだった)
・怪我の危険性がある作業を年に2回ボランティアでしてもらっているが一回は業者などに仕事として依頼することにした。ボランティアでしてもらうことでハガキによるお知らせ、当日までの出欠に関するやりとり、当日に配るパンや飲料などの買い物時間をカットした。ボランティアしてもらうことは当たり前ではないので楽になってもらえることで自分の心の負担もカット。

数十秒でできることを数秒にカットしていくこと、その積み重ねで心身共に負担が軽減されました。問題が解決したわけではないけれど、今の自分が出来る最大の対策をとることで、人にしてもらえることが明確になりました。解決する為の根本的なことは仕組みの問題ですがまずは目の前の一歩からスタートしました。

【仕事】アンケート調査の改善 (仕事でのコーディネート)

1級UDコーディネーター(製造業
商品の使い方に関するアンケートを主な使用者となる主婦数十名を対象に実施しました。
過去のアンケートでも使い方を想定したアンケートを行っていましたが、回答用紙の自由意見欄を再確認すると想定外の使い方をされていることがあり、回答用の選択肢を、より実際の使い方に近いものにする必要性を感じました。そこで事前に数名の方のご自宅で使用調査を行い、保管方法や使い方を観察し、実利用に即した回答選択肢を増やしました。その結果「該当なし」になる回答がほぼ無くなり、精度の高い「商品の使い方」に関する調査結果を得ることができました。調査結果を、商品の開発改善につなげています。

「生活」でのコーディネート

「生活」での優秀なコーディネートをご紹介

【生活】ご飯を食べない我が家の愛犬

準2級UDコーディネーター(品質エンジニア
我が家の愛犬(トイプードル)には、ご飯に全く興味が無い時期がありました。元々、おやつも匂いは嗅ぐが、食べずにそっぽを向くということがある犬でしたが、その時期は、ご飯の時間になると遠くに逃げる、というような状態でした。傍で促せば何とか食べるのですが、1食に2時間程度かかるので、かなりの負担でした。
ネットやペットショップで聞くと、「そういう時は、甘やかさずに、ご飯のお皿をすぐに下げましょう。」といわれる事が多かったので、それを実践してみましたが、改善はせず・・・。状況が変わったのは、一度、酷くお腹を壊した後でした。回復後、普通にご飯を食べる様になっていました。最近 改めて観察すると

・途中で食べるのが嫌になることがあった
→そもそも少食? 今は少ない量のフードに落ち着いている。 
・他者(人・犬)の食べ物を横取りはしないが、匂いだけは嗅ぎたい様子。
→匂いに敏感? フードの酸化=劣化で嫌な臭い?今は、真空保存に変えた
・たまに便秘気味になる
→ 消化不良で食欲がない犬もいると、最近聞いた。お腹を壊した時、一度胃腸がリセット?

といったことに気付きました。
確証はありませんが、そうであれば「もっと広く情報を収集し、細かく愛犬の動きを観察すれば、もっと早く気付けたな」「情報収集と対象の観察は、ユニバーサルデザインの講習で学んだことでは」と、反省するばかりです。

【生活】薬の飲み忘れ防止

準2級UDコーディネーター建築設計
高齢者となった父が、帯状疱疹を患い、長期的に薬を飲むことになりました。健康で特に薬を飲むことのなかった父でしたので、「飲み忘れ」がよくありました。薬入れのケースが売っているのでそれに入れて管理していたのですが忘れます。そこで処方された薬全部に、飲む日付を直接書くようにしました。例えば12月1日の朝飲むなら「12/1A」と書きました。そうすることで飲み忘れが少なくなり、忘れてもいつ忘れたか解る様になりました。

【生活】イベントの感染対策会議

準2級UDコーディネーターデザイン
ボランティアでスタッフとして関わっている講演会が、2年ぶりに再開することになりました。
準備会議が開かれ、感染対策のアイデアが多く挙がりましたが、久しぶりの集まりということもあってか、それぞれの意見を尊重して全て取り入れる方向で進みだしました。しかし、シミュレーションしてみると、どうしてもスタッフの負担が多くなります。そこで、アイデアを全て取り入れた場合に起こりうる手間やトラブルを当日の行程に乗せて、具体的にイメージしやすいように提示しました。
結果、会場として準備しておくことと、個人で対策できることの線引きをする形で、取捨選択して負担軽減する流れとなりました。スタッフである以前に、講演会の参加者の1人であるということをお互いに再認識して、コロナ後の再スタートを切ることができました。

【生活】目薬の交換忘れ・さし忘れの防止

準2級UDコーディネーターデザイン
私は緑内障で一日一回、夜に目薬をさしています。目薬は開封後1ヶ月で新しい薬に交換しなければならないのですが、1ヶ月では薬を使い切れず、気づかないまま何ヶ月も古い薬をさしていることがありました。また、自覚症状がないため、点眼を忘れがちです。
そこで、目薬のボトルのキャップに当月の数字、1月に開封したなら「1」と太いペンで大きく書き、ボトルはスキンケアの化粧品の近くに置くことにしました。通常は、目薬とともに支給される保管袋に開封日を記入するものですが、袋に入っていると目薬そのものが見えないので注意がいかなかったり、袋から取り出すというワンアクションをおっくうに感じてしまいます。袋に入れずボトルのまま置いておけば手に取りやすく、キャップの数字を見て交換時期を確認することができるようになりました。
さらに、ボトルを化粧品の近くに置くことで、自分にとって欠かせない「美容」の流れの最後に組み込むようにしました。これにより、さし忘れも減りました。

【生活】産前産後で気づいたこと

準2級UDコーディネーター(企画デザイン
妊婦になって、今まで通り身体を動かすことが難しくなりました。普段使用している駅の階段の幅やエレベーターの位置、職場の動線など普段気づかない細かな不自由に気づくことができました。産後もベビーカーでの電車の乗降の難しさや改札の狭さなど生活しにくいと感じた点が多々ありました。子連れでバタバタしている中でのお出かけ中、街中の標識や案内図など情報が多すぎてうまく欲しい情報のみを知ることができないと感じました。問題点や良い点、自分の中での経験やもっとこうだったら!というアイデアのストックをためることができた。

【生活】文鳥へのユニバーサルデザイン

2級UDコーディネーター(デザイン
文鳥を2羽飼っています。ペレットという直径2〜3mmほどの餌を与えていますが、市販されているサイズでは大きいのか、口から落としたりとすごく食べにくそうにしています。

UD1:ペレットをすり鉢で砕いて小さくして与えることを考えました。やってみると今までよりも食べやすいようで、もりもり食べるようになりました。しかしすり鉢で砕くことで、細かい粉状の部分もたくさん出てしまい、それは食べられないので捨てないといけません。また、非常に手間も増えました。1週間分を砕くのに30分ほどかかります。エサ&時間のロスとなりました。
UD2:別の方法で砕くことを考えました。いろいろ試しましたが、手動のコーヒーミル(コーヒー豆を粉砕する器具)を使うことに行き着き、高い効果を上げました。導入したコーヒーミルは砕く粗さを調整できるので、ベストなサイズに砕き、粉もすり鉢の時の1/3程度に抑えることができます。そして砕く時間も1/10ほどになりました。

おかげでエサ・時間とも無駄がなくなり、その分文鳥と遊ぶ時間も増え、人間・文鳥とも生活の質が向上したと思います。

【生活】高齢の母親が散歩を楽しく続けられるように

2級UDコーディネーター(食品メーカー
高齢の母親は、毎日散歩に行くようにしています。コロナ以前には、色々と遊びやスポーツの機会もありましたが、コロナ禍で、それらの活動ができなくなったため、体力等維持の目的で散歩を欠かさないようにしていたようです。ですが、やはり、暑さ寒さ、また億劫になることもあるようで、また、ただ歩くだけではつまらなさもあったようでした。
そこで、楽しさも感じながら続けられる方法を考えました。「ウォーキング」で検索すると、いくつかの自治体ホームページで、ウォーキングマップが公開されていました。毎日の歩数を記録し、地図上の目的地まで色を塗っていくものです。「東海道を歩くもの」や「北海道」「九州」「房総半島」など、見つかったものを印刷し、使ってもらいました。歩いた距離が地図上で目に見えるため、「ここまで歩いた」と実感でき、楽しいようでした。色の塗り方も、自分なりに工夫しているようです。
今でも継続できています。スマホでもウォーキングアプリもありますが、高齢でスマホは持っていませんので、このような方法を試しました。歩数の計算や色を塗る作業など、歩く以外の効果も、プラスできていると良いなと思っています。

【生活】洗濯乾燥機のモード変更忘れの改善

2級UDコーディネーター(印刷業
乾燥機付きの洗濯機を使用していて、平日は洗濯+乾燥のモードで洗濯していますが、土日は、乾燥ができない衣類も洗うため、洗濯のみのモードに変更しています。すると、前回使用したモードが記憶されるので、月曜日に洗濯+乾燥モードにするのを忘れて、乾燥されていないということがしばしばあり、とても困りました。
「次は絶対忘れないように!」と思っても何度も同じことをしてしまい、洗濯するときに絶対忘れないようにどうすれば良いか考え、洗濯のみのモードで洗ったときは、「乾燥なし」という紙を洗濯機のスタートボタンのところに貼ることで、スタートボタンを押す前に、絶対気づけるようにしました。紙1枚のことですが、それだけで間違えることが全くなくなりました。

【生活】道具の置き場所

2級UDコーディネーター(印刷、印刷機械販売
去年母が腰椎圧迫骨折をして以降、歩行が著しく困難になり、必然的に同居する私が母の世話と全ての家事を引き受けることになった。自分が家事を担当して初めてその手間と煩雑さに驚く。中でも「どこに何を置いているのか」が大問題だ。
玄関ドアの内側の鍵、洗米用の水切りカゴ、母の背中を掻く孫の手、ヘアドライヤー等々、それぞれ置き場所があるが、全て雑然とした戸棚の中や引き出しにあった。故に、使う都度探したり、他のものに埋れないよう気をつけながら収納することの繰り返しだった。
ある日ヘルパーさんが母をお風呂に入れた後、ヘアドライヤーをいつもの雑然とした棚ではなく、浴室ドアすぐの壁にあったフックに掛けてくれたのを見て、「なるほど」と思った。それに習って、玄関内側の鍵はマグネットのタグをつけてドアの鍵穴近くに貼り付けた。同じく、洗米水切りカゴは台所シンク上の吊り戸棚にフックをかけて吊す、孫の手は母が長い時間を過ごすダイニング椅子後ろの戸棚取手に紐で吊るす、と使用頻度の最も高いものの置き場所を「使う場所に限りなく近いところ」に変えた。ここに挙げた四点だけでも使用する際の「探す&しまう」ストレスから解放された。歩くことが難しい母も少し体をひねると孫の手をつかめる。それは最近バネ指を発症した私の右手にも、余計な動作をかけない優しい結果になった。些細なことでも家事の時間と手間の節約は、若くない私の体力の消耗程度にも直結する。今更ながら道具の置き場所だけでなく、家事の動作順も見直していこうと思った。

【生活】クローゼットの整理

2級UDコーディネーター(事務サービス
クローゼットの洋服の整理をするにあたり、気温や湿度の変化に柔軟に対応できるよう、色分けによる見える化を工夫してみました。
クローゼットの洋服を、季節ごとに衣替えするのがめんどうになり、厚手、薄手、春夏もの、秋冬ものなど、同じスペースにバラバラと収納していました。今回、季節や素材によって、日々の天候に合わせて直ぐに取り出せるよう色分けしてみました。
春:ピンク、夏:ブルー、秋:黄色、冬:赤のビニールテープを用意して、ハンガーの首部分に貼り付けました。それぞれの色ごとにまとめて収納する事により、季節に見合った素材毎に整理する事にしました。
これにより、当日の天気や気温によって、着用する洋服をチョイスし易くなり、夏なのに肌寒い時、秋なのに湿度が高い時など、組み合わせがスムーズにできるようになりました。また、あまり出番のなかった洋服は、リサイクルや処分に回すなど、断捨離にも活用する事ができました。
今回は自分のワードローブを中心におこないましたが、これからは家族にも勧めてみて、改善点などアドバイスをもらえたらと考えています。以上です。

【生活】無駄をなくす努力を携帯で

2級UDコーディネーター(製造業
在庫があるのに買ってしまい在庫の在庫が出来てしまったり、冷蔵庫や冷凍庫にしまい込んで賞味期限が過ぎてたり無駄にしたり、また有ると思ったらなかったりと・・・
無かったときはしょうがないで済むのですが賞味期限切れは確実にフードロスとなりこれはダメだな~と。特に最近はいろんなものが値上がりしているので出来るだけ節約もしないといけないと思いどーしたものかと思って買い物に行く前に足りない物をチェックして買い物をしていましたが、会社帰りに買物をすることが多く在庫チェックがあまり出来なくて。ではメモしておけばと思ってもメモを家において来たりで意味が無かったりと・・・・
どーしたもんかと考えていたら、友達の子供が学校からの連絡や宿題などを携帯にメモして帰ってから確認していると。おお、これは私も使えるかも!と思い直ぐに実行してみました。携帯であれば毎日持ち歩くしすぐ手に届くところにあるので必要な物があればその都度すぐメモしておくことにしました。買い物するときは携帯見ながら買い、レジに並ぶ前に確認を兼ねて買い物かごに入れたものをメモから消していきました。これによってダブル買いをすることがなくなりました。またメモをすることで在庫切れも減りました。
この機能を利用して最近では冷蔵庫と冷凍庫の在庫管理もするようになりました。
フードロスもしなくなったので最近では作り置きしてメモすることにしたら買い物をする回数が断然に減りました。また作り置きがあると思うと帰りにコンビニに寄ることが多かったのですが最近では月に、2~4回に減りました。コンビニ行くとついつい無駄するのですが行く回数が減ったことでずいぶん節約することが出来ました。
今まで携帯のメモ機能は無くてもよくかいかな?って思っておりましたが、今ではなんて便利な機能何だろうとフル活用しております。他からみたら今更?って笑われるかとしれないですけど・・・

【生活】床掃除

2級UDコーディネーター
床掃除をスムーズに細めにできるように、最近床にあるものをなるべく少なくするように家族で話し合って決めました。壁かけホルダーにかけられるものはかけ、扇風機も逆さまにして吊るしました。扇風機を逆さにすることのメリットは床が空くだけでなく、高さも、首あたりに当たるくらいにちょうどよくなりました。

【生活】医療的ケア児の看護アイテム製作

2級UDコーディネーター(製造業
医療的ケアが必要な息子の日常で、ちょっとしたアイデアで楽に過ごせる看護アイテムを考案しました。
昨年、第一子となる男児を出産しました。妊娠中に先天性の病気がわかり、誕生と同時にNICUへ、生後1.5カ月から付き添い入院という形で小児病棟で一緒に過ごしました。入院は計7カ月に及びましたが、無事退院して今は少しの医療的ケアを持ち帰りながらではあるものの自宅で元気に生活しています。
付き添い入院は色々と過酷でした。付き添う親の食事、お風呂、休憩などは子供が寝ている少しの隙間に鬼の形相で片づける必要がありました。それ以上に神経を使ったのは、治療を受ける子供を間近で見続け、点滴、経鼻チューブなどを抜いてしまわないように目を光らせることでした。自分が当事者になるまでは、「抜いてしまったら医療従事者の方には申し訳ないけどまた入れてもらえばいいじゃない」「子供が痛がるって、必要な治療なのだから仕方ないでしょう」、そんな風に思っていました。ですが、自分が当事者となってみると、抜けてしまったら当直の先生がわざわざ起きて処置をしてくれたり、手術中の医師に連絡が行ったりという申し訳なさや、我が子の鳴き声が廊下中に響き渡ること、病室に戻ってきて疲れ果てて眠っていても何かと戦うように手を動かしてうなされる様子を目の当たりにすると身につまされる想いがして、「何としても日々のケアの中でこのチューブを死守せねば!それができるのは私しかいない!」という謎の使命感が湧いてきました。それから、目を光らせる毎日を過ごしていくのですが、何だか子育てというよりはチューブのお守り役のような気持ちになってきました。そこで発想を転換して、チューブを抜いてしまわないようにするアイテムを製作することにしました。
病棟では勿論、そのようなノウハウは存在しましたが、手を曲げられないようにギブスのようなものを腕に付ける方法や、ミトンを付けさせるなど、UDC2級で学んだ強制的な抑止であり、必ずしも最適な方法ではないと感じました。そこでUDCの目線から、「引っ張ってしまってもチューブが抜けない」をコンセプトにすることとしました。何度かの試作を経て、直径2cm程度、全長30cm程度の筒を布で作り、チューブに被せることで、赤ちゃんが小さな手で引っ張ってしまってもチューブではなくカバーのみが動いてチューブには力が伝わらないようなアイテムを作りました。生後数か月の赤ちゃんは手が小さく、まだ摘まむような動作ができなかったり、強い握力は無い、そういった身体特性から考察し、作成に至りました。
実際に、チューブが抜けてしまう頻度は格段に減少しました。また、病棟の看護師さんや医師に「自分たちは”引っ張れないようにする”という考えしかなかった。”引っ張っても大丈夫にする”というのはお母さんならではの発想ですね」と言われました。更には、見た目もとても可愛くなりました。
子供は日々成長し、身体能力も1日1日と高くなるので、このような対策は明日にも使えなくなることがありますが、その度に観察に立ち戻り、新しいアイデアを考案していきます。

【生活】老人の携帯電話

2級UDコーディネーター(デザイン業
83歳の母は緑内障と黄斑変性を患っています。使用していた携帯電話が使えなくなり、機種変更をしました。使い慣れた同モデルを選びましたが、新しくなっていて全く同じデザインではないので、なるべく文字の大きさや色が分かりやすいものを選びました。
しかし、いざ使用をしてみると使い辛いとの事。ボタンの配列はほとんど変わっていないのですが、デザイン(色など)が変わっているので、以前の操作が分からなくなってしまうようです。
結果、100均で販売しているクッションゴムを薄くカットして、使用頻度の高いボタンだけに貼りました。すると指で触って認識できるようになりました。練習もしました。
全盲でもないけどハッキリ見えるわけでもない人は、全体的の雰囲気で認識しているんだなと思いました。機能が変わらなくても、色が変わるだけで別の物になるのですね。
老人にとって使いやすいものとは、使い慣れたもの。モデルチェンジはビジネスでしょうが、全くチェンジしない商品を販売し続ける事はできないのだろうかと思った事柄でした。

【生活】自分時間の管理

準1級UDコーディネーター(マーケティングリサーチ
コロナ禍2年目となった2021年。仕事上でも個人的なやり取りでも、ほぼオンラインのみの生活が続き、自分の体と心の健康管理をコーディネートする必要性を感じました。問題は、運動量が減ったこと、生活のメリハリがなくなるところにあると気付いたので、ある程度強制力がある、コロナ禍の自分時間割を作って、実行しました。
もう1点、報告しあうことが減っていることにも気づいて、この点もある程度強制的にやり取りすることにしました。
コーディネーター資格の勉強では<ほうれんそう>の重要性について学びましたが、報告、連絡、相談の重要性をあたらためて感じました。

【生活】自治会での取り組み

準1級UDコーディネーター(メーカー
地域の自治会役員の仕事で、居住全世帯、約250世帯への物品配布を行いました。例年の行事に代わる初めての実施だったため、この取り組み誰も知らないというゼロからのスタートでした。
実施方法については、各世帯を訪問してお渡しするやり方では役員への負担が重くなることが予想され、また受け取る側の立場からも「役員に自宅を訪問されるより自分で受け取りに行く方が気が楽」との意見があり、コロナ禍での感染対策をとる上でも、会場を設けて可能な方には受け取りに来ていただき、難しい場合に個別に対応するとの方針を立てました。
この取り組みは自治会の定期的なお便りでも趣旨と実施時期に言及して周知を図っていました。実施にあたり、まずは、各世帯に宛て、取り組みの趣旨を説明した案内状と引換証を用意し、チラシと間違えて捨てられないよう宛名を手書きするなどの対策をしてポスティングを行い、実施の1週間前には地域の掲示板に案内を掲示しました。
引換証の作成にあたっては、辞退される場合のための来場不要の役員宛連絡書を兼ねた書面とし、また本人が受け取りにいくことが難しい場合に代理の方に委任することができるよう委任欄を設けました。この引換証を使って、本人の知らないところで別の人が代理人を名乗って受け取った等のトラブルが発生しないよう対策し、テスト配布による誤認識・誤使用のチェックを重ねました。
会場設営では、自治体の指針に則った対策をした上、来場者が集中しないよう居住区画ごとに対象日時を分け、受け取りの手順と導線を役員一人ひとりが確認して当日を迎えました。
実施中に来場されなかった方には、あらためて、住民一人ひとりの暮らし方に立ち返って伝え方を考え直し、個々に意向をお聞きして最終的にはすべての方への配布を完了することができました。なかなか連絡が取れなかった方から感謝の言葉をいただいたケースもありました。
この活動を通じてあらためて気づいたことは、役員(提供者)と住民(利用者)との見え方感じ方の違いや、人の暮らしの多様性です。
実地に先立ち対策とチェックを重ねて準備をしましたが、それでも、自分が受取対象者だと思わなかった、配布完了したにもかかわらず案内状/引換証を受け取っていない、配布の取り組みそのものを知らなかった、など、配慮したはずの点で伝わったり伝わらなかったりのばらつきが発生しました。それでも、人の理解のしかたに多様性があることを学んでいたことで、コーディネーター視点で、思い込みを排して主催者側の意図と顧客の受け止め方の間に立って、約250世帯への物品配布の完了に貢献することができたと思います。
今回の対象者は「居住」世帯でしたが、「居住する」とはどういうことかの理解の違いにより配布対象外となった方からのクレームも発生し、暮らし方の多様性を十分理解した上で主催者として対象者の定義をしっかり作成し、役員全員で確認しておくことが重要であることを痛感しました。
何かを実現しようとする場合に、取り得る方法の中で、どのやり方を選択するとしても、必ずうまくいく点とうまくいかない点があり、うまくいかない点に1つ1つ対応することが実現につながることをあらためて学んだ経験でした。